映画業界に多くの利益をもたらした小山薫堂脚本の「おくりびと」

2010-12-13

映像業界といったとき、真っ先に浮かぶのは映画やビデオ、テレビ作品を制作する現場だろう。現在では、映像が載るメディアはゲーム、インターネットと、その幅を広げつつあるが、もっともメジャーで、それだけに莫大な収益をもたらすのは映画作品だ。映画は、映画館での上映から始まり、テレビ放映、ビデオ・DVD化、さらには関連商品へと形を変え、広がっていく。最初に制作される「映画」というソフトがひとつあれば、その後はソフト本体を元に、多様な展開で収益をあげていくことができるのだ。近年では、第32回モントリオール世界映画祭「ワールド・コンペティション部門」でグランプリを受賞し、話題を独占した小山薫堂脚本の「おくりびと」は、業界に多額の利益をもたらした。この考え方は、他の映像作品でも同じことがいえる。たとえばゲーム作品だ。大ヒットとなるゲーム作品はその後、映画やテレビ、コミック、小説に形を変える。映像作品になれば、それはビデオ・DVD化、テレビ放映などで利益をあげる。関連商品では攻略本、そしてさまざまなキャラクターグッズの売上や版権使用料も莫大なものとなる。しかし、その基本は、ひとつのソフトなのだ。映画業界には独特の商慣習もあるが、それは他の映像メディアでも同じこと。映画産業でのソフトのつくられ方・売られ方を勉強し、映像産業のなかで「ソフト」がどう流通していくのかを自分なりに把握しておくことが大切だ。

【参考】
小山薫堂プロフィール