リサイクルブティックを開業しやすい商売だと考えて、安易に開店する人が後を絶たない。扱う商品の内容をよく知らず、乏しい経験だけでこの商売に挑むのだから無謀というしかない。そういった人たちがこの業界に手を伸ばし、チャレンジしてくることにオーナーさんは危機感を持っている。「安易にこの商売をはじめて、安易にやめていく。そういった人たちが異常に多いのがこの商売です。そういう人たちのおかげで、この業界は、何だその程度の業界かと、低く見られてしまうんです。それがつらいですね。もっとこの業界のレベルをアップしたい。本気でこの商売に取り組んでいる人はみんなそう思っているでしょうね」。オーナーさん自身、リサイクルの仕事にどっぷりと浸ってすでに20年あまりを数える。家業がリサイクル関係の仕事をしていて、その影響で、レンタルビデオ、ファミコンショップといろいろしてきた。現在、やっているこの仕事もそうしたリサイクル業の延長に過ぎない。だからこの商売の厳しさ、つらさ、苦しさがよくわかっている。安易にこの商売を考える人を見ると余計に腹がたつというわけだ。「もともと妻も私もブランドが好きでして、同じやるなら好きなものを商売にしようということになってはじめたんですが、やってみると本当に大変な商売です。半年から一年程度の投資は覚悟していましたが、ずっと投資、投資の連続ですよ」。ブランドにはつきもののコピー商品との戦いもこの仕事にはつきまとう。「鑑定にかけては、私も妻も誰にも負けません。コピー商品は、年々、レベルアップしていて、ますます見分けにくくなっていますが、たいていのものは見分けることができます。従業員にも見分け方をコーチしています。こういう場所ですからね、いろんな人が来ます。それに対応する目を養わないとこの業界では生きていくことはできませんね」。リサイクルブティックはとっても厳しい商売なのだ。