吉凶の日が話題に

2011-08-04

日常生活の中には、陰陽道がさまざまな形で浸透している。中国から伝来した体系的な哲学である陰陽道の基本は、五行説である。人間生活は、すべてこの五行説で説明づけられるとしている。五行とは木火土金水の五つである。この五つの要素が、有機的にからみあい、日常生活体系を作り上げていると説かれている。さらに五行説に、易学の九曜星の思想が結びつき、運命を占う方法がそこに生まれた。易書がつくられて、細かな規定が定められている。ところで、結婚式や葬式の時に、かならず常識として大安や仏滅、友引などの吉凶の日が話題になる。これは六曜とよばれる暦の知識である。六曜とは、すなわち先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の六種であり、この知識は十六世紀ごろに中国より伝来した。この六曜には出典の確固とした根拠がないとされている。江戸時代の暦書には、大安や仏滅を記しているが、当時いちいちそれにこだわることはあまりなかった。