英国では結婚式と披露宴は厳粛なもの

2011-09-01

三日間でも一週間でも続けて、花嫁花婿はそっちのけでみなが楽しむ。しかし、いまの日本のホテルでの披露宴は、吉日にはいくつも詰まっていて、たいていは二時間か三時間以内に終わらなければならないから、その時間内に和洋中の食べものを腹に詰めこみ、ビールやシャンペンやワインや日本酒を注ぎこみ、そこヘキャンドル・サービスだの、花嫁だけでなく花婿までのお色直しだの、ただの馬鹿騒ぎになって、新夫婦の門出を祝うという厳粛な気分はさらさらない。もっとも、新夫婦自身にもそんな厳粛な気持ちはなくて、友人は二人のなれそめを面白おかしく暴露して、まじめに聞く人は顔も上げられなくなる。それならば、村芝居や学芸会のように貸し衣裳にカラオケがふさわしいのであろう。少なくとも、英国では結婚式と披露宴は厳粛なものであり、新夫婦を祝う人々の好意に包まれた、静かなものである。