ファッションビジネスには多種多様な職種が存在する。製造から販売に至るプロセスには、さまざまな企業が介在し、専門職が関与し、商品を消費者の手元に届けている。ここでは小売の現場に絞って、バイヤーと販売員、マーチャンダイザーの職種を紹介したい。百貨店のバイヤーは、シーズンごとに店舗や売り場にふさわしい商品をセレクトし、仕入れる仕事だ。予算をベースに、どんなものが売れそうかを予測して、商品を買い付けるバイヤーには数字に対する把握力とマーケティング能力が求められる。情報の収集力はもとより、計数能力、交渉能力、営業力も不可欠な要素といえるだろう。セレクトショップのバイヤーの場合はどうか。基本的な仕事の流れは同じだが、バイヤー自身の選択眼やディレクション能力が何よりも問われる。