例えば全国に展開するような流通大手に売り場を確保することは、ブランドの信用と認知度を上げるうえで大変有効な手段です。セレクトされている、置かれている、ということで、その会社が長年培ってきた伝統と信頼が、ブランドに付加されることになるからです。ここでも、海外ブランドと日本のブランドのあいだに線が引かれるケースが多いのです。前者はある程度の発言権を持ちます。出店は大都市圏に限定するといった条件が認められます。日本のブランドの場合、同じことを主張すると、大都市圏への出店すらなくなることもあり得るのです。もともと流通側の持つ価値を付加することでブランドを成立させているわけですから、やむを得ないことですね。後で詳しく触れますか、もともと私は海外ブランドの輸入卸のビジネスをしていました。その当時、ブランドと流通との間に横たわる、こうした問題を身にしみて感じてきました。それゆえに自分でブランドをつくった、という側面もあります。