マンションの構造はほとんどが鉄骨鉄筋コンクリート造(RC造、SRC造)ですが、中にはプレキャストコンクリート造(PC造)というのもあります。これは、現場で鉄骨の骨組みを組み立てて、工場で生産したコンクリート壁を現場に運びこんで繋ぎ合わせるという工法です。コストダウンに好都合ですが、反面、デメリットもいくつかあります。小さい建物ならいざ知らず、大きくなると壁の取り付けのときに建物全体に歪みが生じることがあるのです。全体をいっぺんに作ることはできませんから、壁を作りつけた側に傾くという弊害が起こります。これを調整しながら施工するわけですが、どうしても施工精度が落ちるケースが多くなります。壁と床などのコンクリートの打ち継ぎ部分から水が漏れやすいという問題もあり、また、遮音性が低いものが多いのもデメリットに数えられるでしょう。PC工法のマンションは入居者からの苦情が多く聞かれます。この工法かどうかは広告の建築概要に「PC(プレキャストコンクリート)」と記載してあるのでわかります。