独自性が問われている

2010-12-21

全世界での売上の約3分の1を日本市場で上げるルイ・ヴィトンの強さは際立っている。業績を公表していないが、グッチ・ジャパンやシャネルの好調も確実だろう。こうしたフォーマルな商品を手掛けるヨーロッパの有力ブランドが攻勢を続けるなか、日本勢で気を吐いているのがカジュアル・スポーツ志向に応えた靴を手掛ける企業だ。その代表格が靴小売のABCマートとバッグ製造卸の吉田である。スニーカーやコンフォートシューズの専門店を展開するABCマート、オリジナリティの高いカジュアルなバッグを提供する吉田はともに毎年、快調に売上を伸ばしている。靴に「快適さ」を求める消費者が増え、オフィスでもコンフォートシューズを利用するというスタイルは、もはや珍しいものではなくなった。ファッションのカジュアル化、ライフスタイルの変化がABCマートや吉田にとって追い風となったようだ。逆に元気がないのは、靴小売のワシントン靴店やチョダ、かねまつといった専門店だ。雑貨全般を卜ータルで扱うインポートブランド、雑貨に進出するアパレルメーカーが増えるなか、独自性が問われているといえよう。