工場自ら、アパレル事業や小売事業に乗り出す動きもあるがド王流はアパレルメーカーとの「対等なパートナーシップ」作りである。その基本は、「物作りは工場に任せ、アパレルメーカーは商品企画や販売、流通に専念する関係を確立して、そのチーム力で競争激化に勝ち抜く」という点にある。そのため工場側としては、多品種小ロットや短サイクル・短納期に即応できるしくみ作りを進める動きが目立ってきた。その一つがCAD・CAM(コンピュータによる設計・生産)の導入であり、自前の工業パターン製作に止まらず、アパレルメーカーとのCADオンライン化まで含まれる。次にはプレス、ズボンジンク、まとめ工程などの「外注から内製化」への動きである。さらには物流センターなどを併設して、アパレル生産・流通の最終工程である物流加工(値札や各種のラベル付けなど)を行なう動きまで始まっている。国内生産の見直しが空洞化に歯止めをかけるかどうか。ここ一、二年が正念場である。