速読を始めたわけ

2011-01-16

一部の情報を選択して読んだり拾い読みをしたりではすまなくなっている状況が来ていることも確かであろう。検事から弁護士に転向したとある人物は、すでに高い読書力があったにもかかわらず、私の教室の扉をたたいた一人である。彼の話を聞いてみよう。「もともと本を読むのが非常に好きだったので、短い時間の中でできるだけたくさん読みたいと思っていた。それで速読の本を買ってきて自分なりにやってみたんですが、実際にできるようになるためには、専門家に習わなくてはいけないという思いがしました。そのとき私は地方にいたので、通信教育も別なところでやってみたんです。でも、それはいわゆる飛ばし読みの技術で、重要な箇所だけ拾って読んでいけばいいという方法でしたので、続けるだけの興味が持てなかった。そうこうしているうちに東京に出てくることになり、しかもその夏からアメリカのロー・スクール(法律学校)に留学することに決まったのです。ご存じのようにロー・スクールでの授業はソクラテス・メソッドといいまして、判例をたくさん読んでいき、それに基づいて議論するわけで、必然的に毎晩一〇〇ページくらい読まねばならない。日本語でもたいへんなのに英語ですから、相当の読書能力を身につけざるをえないと思ったのです。ですから、少し時間をかけて速読をやってみようと手当たりしだいに速読の本を買って資料を取りよせたんです」そうして、偶然、彼の奥さんの知り合いから聞いて来られたのであった。彼の場合は、すでに自分自身で相当な読書力があったにもかかわらず、それ以上の読書能力が必要になった結果、速読を始めたわけである。

[参考サイト]
マネしたい!速読術


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