小学校受験のブーム

2011-03-22

小学校受験のブームは、東京都二十三区内や関西の阪神間だけの特異な現象に過ぎないという意見があり、それはもっともである。お受験そのものはけっして普遍的現象ではない。だが小学校受験は氷山の一角であり、その底には教育問題、家庭問題から社会問題にいたるまでのずいぶん深い問題がひそんでいるのではないかと、実際に子どもを受験させてみて痛感した。ブームの過熱を感じさせるのが、お受験をめぐる詐欺事件である。十年以上前より、お受験をめぐって数千万から億の単位の多額の金銭がだまし取られる詐欺事件があとをたたない。最近では「慶應幼稚舎に入れてあげる」と親に持ちかけて、億単位の金額をだまし取っていたという横浜の受験塾があったり、生後七ヵ月の女児を「聖心に入れてあげる」と、七千万円をだまし取った塾の先生もいた。驚くのは金額と、ついでに子どもの年齢である。七ヵ月の赤ん坊の小学校入学に七千万円も払う親の正気を疑いたくもなるのが世間一般だろうが、お受験熱にかかってしまった人たちには、そんな世間の常識などは通じなくなる。

[参考]
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