まず相手を見る。五十代の人がその年代の薫物を持ってくれば、質草としてはおいしい。でも、四十代の人が二十代に似合う着物を持ってきたときは要注意。なぜか。まず、流れてしまうからだ。質屋さんにしてみれば、預かって利息の取れるケースのほうが、流されるよりもいい。とくに和服なんかのばあいは。よほどいいものでないと市場で値がつかない。二番目の注意は半端に古い着物は売れないということ。三番目。反物はむずかしい。まず仕立て代が高い。結城紬のようなものならともかく、ふつうの反物は需要がない。四番目。寸法。着物にはサイズの表示はない。婚礼衣装も需要がない。最後。呉服屋の持込むものはおいしくない。いいものは返品しているから。以上、徳岡論著『和服の知諏と審査』より。どうちがうか。