人の行かないところ、とは言っても、ここで言うのは人跡未踏の冒険的なエリアではなく、通常のサイクルツーリズムの観点からはあまり注目されない場所のことだ。よほどひどい目にでも遭わない限り、私は大都市部を除き、だいたいどこへ行っても、その土地の固有の面白さに感動できるので、かなり旅好きの人からも奇異の目で見られることがある。だいたいは地図の上で、あまり極端な坂がなく、しかも人口の少なそうな辺りを探して出かけるのだけれど。
[参考サイトのご紹介]
飛騨・高山周辺の宿泊施設・宿 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/220000/LRG_220200/
福山・尾道周辺のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/340000/LRG_340300/
松江・安来・玉造・奥出雲周辺のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/320000/LRG_320100/
茨城県の、今は鹿嶋市となった鹿島港周辺などは、戦後の開発で砂丘のなかに工業港を造り上げてしまった地形と、インダストリアといった感じの人工的な町の顔が面白そうで、前橋から銚子まで走ったツーリングの経由地のひとつに加えた。住友金属の正門の向こうに延々と続く工場ヤードや、電波研究所か何かのパラボラアンテナが、その前に立ち寄ってきた鹿島神宮の照葉樹の杜との対比で凄く不思議なバランスだった。この街に1年ぐらい暮らしてみると、新しいスタイルのSF小説が書けるんじゃないかと思ったくらいだ。また富山県の富山新港から、伏木港にかけての、臨海地帯も忘れがたい。すすけた工場群のなかを縫うように路面電車が走り、中世の繁栄の痕跡のいくばくかが残る市街に、ロシア語で叩書きを記した大衆食堂などあって、昼下がりのようよう遅い時間帯にのれんをくぐってみれば、フェリーニの映画に出てくるような店のおばちゃんが、相棒と遅い賄いの食事をとっていたのに、いやな顔ひとつせずカツカレーを作ってくれたりするのだ。