形成外科と美容外科ははっきり違うのです。まさしく似て非なるものです。形成外科も美容外科も、対象とする患者さんがそれぞれの痛み、悩みを抱えていることでは何ら変わりありません。やけどのケロイドで悩む大も鼻の形で悩む大も心の痛みは同じです。どちらの悩みがより大きいかなど他人にはわかりませんし、まして医師たるものは、原因によって治療を差別すべきではありません。そうした心の痛み、悩みを手術によって取り除き解決する、いわば「精神外科」の側面を持つのは、形成外科も美容外科もまったく同じです。それでは、どこに違いがあるのでしょうか。美容外科は何より「美のデザイン」なのです。ただアンバランスを修正するというのではなく、その人の最高のバランス、ベストの美を追求するのが美容外科です。したがって、私たち美容外科医に課せられているのは「美のデザイナー」であることです。手術上の技術が未熟な医師は論外ですが、技術的な熟練と同じ重みで美的センスが要求されます。患者さんの言うままに手術をする医師は、たとえ技術的に優れていても良い美容外科医とは言えません。たとえば「鼻を3ミリ高くしてください」と言われても、その患者さんの顔の輪郭、バーフンスから見れば2ミリがベストの場合、それをきちんと判断でき、患者さんに正確に説明できる医師でなければいけません。科学と美術の総合、それが美容外科の使命でもあり究極の理想なのです。
[参考]
美人Walker