保険会社が敗退した理由は二つある。第一は、純血主義である。保険事業は特殊だとの認識により、自社内からトップを選ぶとか、同業他社から人を連れてくることに固執してしまっている、ということである。第二は、情報技術をうまくマネージできていないということである。保険のシステム、特に取引処理システムは、大規模で複雑なシステムであり保険会社の経費全体に占めるウエートが非常に高い。そのシステム、情報技術にかかわる部分の問題解決ができていないと、事業展開の足を引っ張ってしまう。新しい商品を販売しようと考えても、システムがスピーディーにそれに対応できなければ、商品は市場投入できない。市場が成熟し、収入保険料の伸びが頭打ちになっているにもかかわらず、過去の契約を切り捨てないために、事務・システムは膨張し、これらのコストのみが右肩上がりの状態を続けてしまう。そうしたことを一挙に払拭するつもりで、全システムを入れ替えようとしたが、そのプロジェクトのマネジメントがうまくいかず、システムが完成しなかったというケースもある。
[参考]
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