歌手・バンドを大量生産できれば、ヒットが出る確率も高くなる。現実にもそうなった。九一年といえば、CMやドラマ主題歌とのテレビ・タイアップや、カラオケの若年層への普及によって、俗にいう「ミリオン・セラー」(百万枚単位の売上げ)になるシングル曲が続出した年である。この好調な売上げのおかげで、九一年から九四年の三年間に、オーディオディスク生産金額は一千億円近くも増加している。デジタル技術による音楽制作のコストダウンと大量生産が、十年間に二倍、三千億円という急激なポピュラー音楽の成長に大きく寄与していることがわかる。
[参考]
ヒルクライム 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
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Perfume 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
http://pc.dwango.jp/index.php/m/portal/a/artist/artist_id/4662
JAM Project 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
http://pc.dwango.jp/index.php/m/portal/a/artist/artist_id/205
徳永英明 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
http://pc.dwango.jp/index.php/m/portal/a/artist/artist_id/1181
当時の音楽制作現場の雰囲気の変化がよくわかる証言として、アナログ時代から録音現場を見てきた坂本通夫・ソニーマーケティング・プロオーディオレコーディング統括課長の言葉を引用しよう。「短時間でどんどんつくる、音楽自体が消耗品の時代になった」歌のメロディや歌詞、ギターのフレーズといった「楽曲の質」や、録音における章づくりの質を向上させようという努力が滅びたわけではない。また「人の心をとらえるうた」が何よりも力を持っているという現実に依然変わりはない。しかし、後に詳しく述べるように、CMやドラマ主題歌などテレビとのタイアップ、カラオケ、歌手のキャラクター設計といった、音楽をヒットさせる要素が「楽曲そのもの以外」に増えるにつれ、楽曲や音づくりに音楽産業が寄せる関心が相対的に低下したことは否定できない事実である。そうした状況を、複数の録音エンジニアが異口同音にこう表現した。「音楽は「作品」ではなく「商品」になったんですよ」