業界大手のT予備校

2011-02-05

僕が業界大手のT予備校を選んだのは、華々しい合格実績に惹かれたのが第一の理由です。有名大学に入学するのが目的なのですから、当然のことですね。僕は主要な予備校のパンフレットをすべて取り寄せて、ずらりと並べ、実績を調べ上げ、自分では完璧な選択をしたつもりでした。東大、京大、早慶、医学部、歯学部、国公立大学に数百人、数千人規模で合格者を出している予備校なら、こんな僕だって受からせてくれるに違いない。高校1年の時はそんな希望を胸に、入学金&授業料を支払ったわけです。しかし、これがそもそもの間違いの始まり、大いなる眉唾だということを、改めて認識すべきだと思います。ほとんどの予備校で、毎年、堂々と発表されている合格者数を一度、まじまじと見て欲しいのです。例えば各予備校が発表している東京大学の入学者数を眺めて、足し算してみましょう。ちなみに、これは2008年度の最新の数字です。東進:432人、河合塾:869人、駿台予備校:1295人、代々木ゼミナール:816人。432+869+1295+816 = 3412人東京大学の合格者数は3100人(特別選考を入れると3163人)ですから、3412−3100=312人、特別選考も入れると3412−3163=249人。つまり普通の受験で入った人数で見積もると、312人も定員オーバー。特別選考を加えても、249人もの定員オーバー。いったいこれはどういうことなのでしょう。さらにZ会が公表している東大合格者数1499人を加えると、3412+1499=4911人。進研ゼミが公表している東大合格者数は316人なので、ついでにこれもプラスしましょう。4911+316=5277人。どんどんすごい数字になってきました。日本の主要な予備校の東大合格者数を集めただけで、ほとんど数字遊びみたいに、東大生がぶくぶくと増殖していってしまいます。こんなワケのわからない合格実績がまかり通ってしまう要因に、「在籍者」というキケンな言葉があるのです。予備校が考える「在籍者」の意味は、ごく普通の受験生や親御さんが考える「在籍者」とはまったく違います。まず、ごく普通の受験生だった僕はこう考えました。